新潟県天産誌を読む(2) 雲の色と天の色

前回(1)では『新潟県天産誌』の編者・中村正雄について調べてみた。中村は大学や博物館などの研究施設ではなく、旧制中学校の博物教諭をしながら研究活動を続けていた。今でいう在野の独立研究者に当たるだろう。今回(2)では『天産誌』ができた当時の時代背景について、オンライン資料をあれこれ探し回りながら調べてみたい。

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新潟県天産誌を読む(1) 博物学者がいた時代

『新潟県天産誌』は新潟県で最初の近代的博物誌(自然誌)である。旧制中学校教諭を勤めていた博物学者・中村正雄(1867-1943)によって編纂された。県内に分布していた植物・動物・鉱物などを20年がかりで調査し、その結果を目録化した資料である。内容は約700ページに及ぶ。発行されたのは大正14年(1925)12月なので、今から100年近く前になる。

以下ではこの『新潟県天産誌』について、何回かに分けて時代背景、成立過程、目録の内容などを「読んで」みたい。素人の駄文に過ぎないが、戦前の博物学の雰囲気のようなものを感じて頂ければ幸甚。なお、以下の文章は基本的にインターネット上で見つかる公開資料のみに基づいている。(ユーザー登録が必要なサイトもあり)

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ニガイチゴは長岡に生えているのか問題

宝閑自然誌のようなページを作っていると、たとえばニガイチゴは長岡市周辺に生えているのか、という疑問がよく湧いてくる。そのたびにインターネットで分布データを探すのだが、これがなかなか見つからない。ニガイチゴが新潟県内に自生しているのは確実らしいが、中越地方に分布しているのだろうか。

もし分布していれば、おそらく標本がどこかの研究施設に収蔵されていると予想したのだが、オンラインで閲覧・検索可能なデータは少ない。全国や全世界の標本データベースにも県内のデータはなかなか見つからない。かくして、あちらこちらと調べ回る羽目になった。

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新潟と神奈川の植生の違いまとめ

諸般の事情によって神奈川県から新潟県に移り住んでから、太平洋側と日本海側で見られる植物の違いを実感している。中越地方は典型的な日本海側気候の豪雪地帯なので、雪国で見られる植物は豊富である。

そこで気づいた違いを列挙してみた(順不同)。今のところ中越地方の長岡周辺限定で、個人的な限られた範囲内の観察結果なので、おそらくかなり偏っている点はご了承下さい。

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宝閑自然誌サイト公開

宝閑自然誌 サイトをテスト公開しました。

さまざまな植物・動物を撮影して、整理分類した私的フォトデータベースです。

これまでずっと非公開で個人的に作っていましたが、ひとまず公開します。
データベースを作り始めたのは2016年頃なので、過去7年分の観察データが含まれます。