ChatGPTに植物の質問をしてみた

いろいろな意味で話題のChatGPTに、植物について質問してみた。

目次

タンポポの見分け方を聞いてみた

質問

カントウタンポポとセイヨウタンポポの見分け方を教えて

ChatGPTの回答

カントウタンポポ(学名:Anthemis tinctoria)とセイヨウタンポポ(学名:Chrysanthemum coronarium)は、両者ともにタンポポ科に属する植物です。しかし、形態や生育環境などに違いがあります。これら植物を見分ける方法を以下に紹介します。

  • 形態:

    • カントウタンポポは、高さは1〜1.5m程度で、茎は横に伸びる。葉は長さ5〜15cm、狭長形で、鋸歯があり、茎に対して対生する。花は黄色で、直径約2cm、集散花序になっている。
    • セイヨウタンポポは、高さは1〜1.5m程度で、茎は直立する。葉は長さ6〜15cm、長楕円形で、鋸歯があり、茎に対して輪生する。花は黄色で、直径約3cm、単生花序になっている。
  • 生育環境:

    • カントウタンポポは、日本国内は主に北海道から九州にかけて分布し、田畑や荒れ地などに生える。
    • セイヨウタンポポは、日本国内は主に中部から九州にかけて分布し、田畑や野草地などに生える。

上記の特徴を参考に、カントウタンポポとセイヨウタンポポを見分けることができます。ただし、種類によっては形態が異なることもあるので、正確に分類するには専門家による観察が必要です。

間違いだらけだった。

まず学名が違っている。タンポポの学名は以下のとおり。

  • カントウタンポポ → Taraxacum platycarpum (var. platycarpum)
  • セイヨウタンポポ → Taraxacum officinale

ChatGPTの回答に出てきた2つの学名は、どちらもタンポポとは無関係で、それぞれ以下の植物のこと。

  • Anthemis tinctoria → ダイヤーズカモミール(のシノニム)
  • Chrysanthemum coronarium → シュンギク(のシノニム)

タンポポの見分け方を聞いたはずなのに、なぜかダイヤーズカモミールとシュンギクの見分け方になっている。しかもダイヤーズカモミールやシュンギクの説明としてもおかしい。カモミールは対生じゃないし、シュンギクも輪生じゃないだろ。

生育環境の回答についても、ほとんど正しい箇所がない。

タチヤナギの特徴を聞いてみた

質問

タチヤナギの特徴について教えて

ChatGPTの回答

タチヤナギ(学名:Sorbus commixta)は、ローヤル科に属する喬木で、日本国内では北海道から九州にかけて分布しています。

形態について:

  • 高さは10m程度で、茎は直立する。
  • 葉は長さ5〜10cm、狭長形で、茎に対して対生する。
  • 花は白色で、直径約1cm、集散花序になっている。
  • 果実は赤色で、直径約1cm、球形になっている。

生育環境について:

  • 森林や林縁などに生える。
  • 樹齢が古いものは、枝に樹皮が剥がれて、灰色の凹凸がある。

タチヤナギは、花が美しく、果実が食用になるため、景観植栽や庭木として植えられることが多いです。また、果実はジャムやジュースなどに使われることがあります。

もちろん大間違いだった。

Sorbus commixtaは「ナナカマド」のこと。花が白くて果実が赤いのは、ナナカマドの説明としては正しい。植栽されることが多いのも、樹皮が剥がれるのも、確かにナナカマドの特徴。でも対生じゃなくて互生ですよ。それにローヤル科って何だろう。

というか、タチヤナギについて聞いてるんですけど。

羽状複葉について聞いてみた

質問

羽状複葉って何のこと。

ChatGPTの回答

羽状複葉とは、葉が羽状に分裂した形状のことです。羽状複葉の葉は、主軸から分岐し、小さな葉が枝先に集中する形状になっています。羽状複葉の葉は、風に揺れるときに葉が力を分散し、葉脈が強いため風を受けやすくなります。

羽状複葉の葉は、様々な植物に見られます。例えば、林木の中には、クスノキ、カラマツ、シラカンバなどがあります。また、庭木や園芸植物には、羽状複葉の葉を持つ植物が多く、例えば、メインド、ヒマワリ、ベニバナなどがあります。

羽状複葉は、観賞植物としても非常に人気があります。羽状複葉の葉が揺れるときに、風を感じることができるため、庭に植えると、風を感じることができます。また、羽状複葉の葉は、様々な色彩を持ち、季節によって変化するため、植物を見ることが楽しめます。

羽状複葉って何という問いに対して、葉が羽状に分裂した形状のこと、という間違いではないが微妙にトートロジーっぽい説明が得られた。そのあとの「葉脈が強いため風を受けやすい」という説明は謎すぎて理解不能。葉脈が強いとは一体。

例としてクスノキ、カラマツ、シラカンバ、ヒマワリ、ベニバナとあるが、どれも単葉や針状葉であり本当に羽状複葉の種類は一つもない。残念。

ところでメインドって何ですか。

おまけ

質問

日本の首相の名前は?

ChatGPTの回答

現在の日本の首相の名前は、小池 百合子さんです。

まとめ

いかにも専門家の如く流暢に、しかしデタラメを答える、という謎の芸風であった。

とはいえ、質問の文脈をそれなりに理解して回答しているように見える。これは大したもの。日本語としての受け答えはとても自然で、自動生成された文章なのに文法的に妙なところは少ない。

事実関係は間違いだらけで、現時点ではまだまだ。
でも数年後には、正しい答えが出るように進化していることだろう。